【ブログ】トイレからはじまる“いのち”の話 特別号〜尿管結石の症状・原因・治療について〜(ラジオ「みんなの健康相談」放送内容)
- 3月5日
- 読了時間: 4分
更新日:3月12日
こんにちは。院長の秋山恭二朗です。
少し暖かい日も増え、だんだんと春が近づいてきたのを実感しています。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
さて先日、ラジオ関西「みんなの健康相談」に出演し、尿管結石についてお話しする機会をいただきました。お聞きくださった方はありがとうございました。
診察をしていると、「急に腰が痛くなって動けなくなった」「背中の痛みと吐き気で救急車を呼んだ」
という患者さんが、一定数おられます。
その原因として多いのが、今回のテーマでもあった 尿管結石 です。
今回は、放送内容をもとに尿管結石の症状・原因・治療・予防についてまとめてみました。
もし同じような症状で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
※ポッドキャストでも放送内容を聞くことができます。URLを載せておきます。
このブログと内容は一緒です。
10分程度のため、作業をしながら内容を音声で知りたい、まだ聞いていないという方は、ぜひお聞きください。
尿管結石とはどんな病気?
尿管結石とは、腎臓でできた石が尿管という細い管に移動し、尿の流れをせき止めてしまう病気です。
尿管は非常に細い構造のため、石が詰まると尿の流れが悪くなり、強い痛みを引き起こします。
尿路結石は比較的多い病気で、
男性:約7人に1人
女性:約15人に1人
が生涯で一度は経験すると言われています。
尿管結石の主な症状
もっとも多い症状は、
突然起こる激しい腰や背中の痛みです。
特徴として
突然の強い腰痛・背部痛
痛みが下腹部に移動する
痛みが波のように強くなったり弱くなったりする
といった症状があります。
また、
血尿
吐き気・嘔吐
などを伴うこともあります。
こんなときは救急受診を
次のような症状がある場合は、早めの受診が必要です。
動けないほどの強い痛み
38度以上の発熱
水分が全く取れないほどの吐き気
尿がほとんど出ない
特に、結石が詰まった状態で感染が起きると閉塞性腎盂腎炎という重い感染症になることがあります。
この状態では感染した尿が体外に排出されず、敗血症(重い全身感染)に進行することもあるため注意が必要です。
泌尿器科で行う検査
泌尿器科では、以下のような検査を行います。
尿検査
血液検査
レントゲン
CTなどの画像検査
これらの検査によって、結石の大きさ・位置・体の状態を確認していきます。
尿管結石の治療
治療は、結石の大きさや場所、症状によって決まります。
小さい結石の場合
自然に排出されることも多いため、
水分摂取(量は1日2L)
痛み止め
などで、1か月ほど経過観察することがあります。
自然に出ない(石が大きい・小さくても動かない)場合
次のような治療を行います。
体外衝撃波結石破砕術(ESWL):体の外から衝撃波を当てて、石を砕く治療です。外来で行うことも可能です。
内視鏡治療:尿道から内視鏡を入れて、結石を取り除く方法です。大きい腎結石の場合は、皮膚から腎臓へつながる細いトンネルを作って、そのトンネルから石を割る内視鏡治療を選択することもあります。
患者さんの状態に応じて、最適な治療を選択します。
尿管結石の予防で一番大切なこと
一番大切なのは、水分摂取です。
尿管結石は、特に夏に増える病気です。
汗をかいて体が脱水状態になると、尿が濃くなり結石ができやすくなるためです。
目安として
食事とは別に、1日1〜1.5Lの水分をこまめに摂る
ことをおすすめします。
汗をたくさんかいた日は、その分水分を追加して補うことも重要です。
食生活で気をつけること
食生活では、
塩分の摂りすぎ
肉類(動物性たんぱく)
プリン体
の過剰摂取に注意が必要です。
また、カルシウムを適量摂ることも重要です。
日本人はカルシウム摂取量が少ないと言われているため、
牛乳
ヨーグルト
小魚
豆腐
などから、食事でカルシウムを摂ることをおすすめします。
※カルシウムはサプリメントでの過剰摂取はおすすめできません。かえって結石のリスクが高くなる可能性があります。
尿管結石は再発しやすい病気
尿路結石は、一度治っても
4〜5年程度で再発することがある
と言われています。
そのため
こまめな水分摂取(1日1.5L推奨)
食生活の見直し
を続けることが重要です。
また、排出された石がある場合は、成分を調べることで再発予防の指導につながります。
最後に
尿管結石は突然の強い痛みを引き起こす病気ですが、早めの受診と生活習慣の見直しで、適切に対処することができます。
もし
突然の腰や背中の痛み
血尿
吐き気
などがあれば、無理をせず泌尿器科にご相談ください。
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